店舗改装工事現場の「養生」方法


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店舗改装工事現場の「養生」方法

今回のブログは、店舗デザイン会社の、というよりも店舗内装工事や内装施工の際の専門的な内容のお話しです。

私たちは店舗デザイン制作業・店舗内装工事業を生業にしていますが、時間を掛けて興したデザインを、実際のリアルなカタチにするための「内装工事」が、言わば「本番」でもあります。

 

その「本番工事」を始める前の儀式的な作業が「養生」です。

 

「養生」とは、今あるもの(既存の天井・床・壁、建具、家具、什器、設備等)を傷つけたり汚さないよう、シートやテープを使用して保護し、工事が終わったあとも、『その状態が保てている』ようにする事です。

工事現場の床面や壁などにブルーのシートが敷いてあるのを見かけられたことがあると思います。

あのブルーシートがいわゆる「養生」です。

 

その「養生の重要性」と「養生の方法」についてお話します。

 

 

店舗内装工事は、スケルトン案件、居抜き案件、既存店舗の改装・リニューアル案件などがあります。

 

各々の案件、状況は様々ですが、「養生」はどんな状況の店舗内装工事でも必須の作業で、工事の内容、箇所、工程など、その都度、必ず発生する作業になります。

 

 

特に、既存の天井・床・壁、建具、家具、什器、設備等が存在したままの状態で行われる店舗の「改装工事」では、工事のスタートはまず最初にしっかり養生することが重要な作業になります。

 

そして、このように工事では当たり前の作業なのですが、なかなか難しいのが「養生」の作業です。

 

 

以下は、内装工事業界で「養生について」昔から言われている事です。

 

⬜︎   養生がキレイだと気持ちがいい!

 

⬜︎   養生がしっかりできていると仕事が捗る!

 

⬜︎ 養生を丁寧にする職人は仕事が丁寧!

 

⬜︎   養生がキレイだと現場がキレイ!

 

⬜︎   養生がキレイだと仕上がりがキレイ!

 

⬜︎   プロはまず養生を行う!

(一般の方は養生せずにいきなり作業に取り掛かってしまい、作業に関係ない他のいろいろな場所を汚したり傷つけたりすることが多い)

 

 

 

美容室の店舗改装・リニューアル工事に於ける「床養生」作業について

先日、弊社で行いました美容室の改装工事進行中の「床養生」についてお話しします。

 

こちらが改装前の現状写真になります。

 

美容室 改装前 現状写真

 

今回の改装工事では、床の改装は行いませんので、この床面を養生していきます。

 

まずは、現状の床である塩ビタイル上に、床(塩ビタイル)を傷付けないための、硬質の段ボールシートを全面に敷き込みます。

 

段ボールシートは、床の傷付け・破損防止のために敷きます。

 

工事現場の状況・床の材質によっては、直接ブルーシートを敷くこともありますが、作業員が動き回ったり、脚立に上がったり、材料資材や工具など重い物を載せたり、移動させることを考慮すると、ブルーシート自体は薄く、強度がありませんので、床を傷付ける可能性があります。

 

内装工事現場の床養生の際は、極力段ボールシート敷きをお勧めします。

 

段ボールシート

 

巻段ボールシート

 

続いて、段ボールシートの上にブルーシートを敷きます。

 

二人作業で両端をしっかり引っ張り合い、出来るだけピンと伸ばした状態で床に敷き、両端や隣のブルーシートとの境目をシワや隙間に気をつけてビッチリ養生テープで留めていきます。

 

敷いたブルーシートにシワや隙間が残ると、シワに足をとられたり、隙間にホコリや工具資材等が入り込み、結果的に床を傷付けたり、汚したりすることがあります。

 

ブルーシート

 

ブルーシートは、固定用の紐を通せる鳩目付折りたたみタイプのものや、大量に使用する際に便利なロールタイプがあります。

ロールタイプは、幅が18,00mmのものと、900mmのものがあります。

 

店舗内装・改装工事の床の養生の場合は、ロールタイプ900幅のブルーシートを使用することが多いです。

 

 

ブルーシートやダンボールシートを留めるテープは「養生テープ」を使用します。

 

養生テープは、ロールの状態からまっすぐにカット(ちぎりやすい)しやすく、貼った後も剥がしやすい、糊の後もほぼ残らないタイプのもので、養生テープを使う内装会社がほとんどではないかと思います。(色や巾も種類がたくさんあり重宝します)

 

このような作業の際、よく思い当たるのはガムテープですが、ガムテープは布ガムテープ、紙ガムテープ共に、粘着力が強すぎて、設置作業の際はシワや隙間になりやすく、撤去の際は剥がしにくく糊が残ることがありますので、ガムテープの使用はなるべく避けています。

 

下(↓)画像のように、緑色の養生テープを片腕に通して(赤色円印)、すぐに使えるように作業する姿は現場でよく見る光景です。

 

 

養生作業風景(1) 2名以上で作業するとスピーディに作業ができ、仕上がりもキレイになります。

 

養生テープ 
手で簡単にカットでき作業性抜群

 

 

今回の現場は、2020年9月の台風10号が過ぎ去った直後の着工でした。

台風の影響で、全国的にどこのホームセンターも養生テープが売り切れており、テープが足りるかヒヤヒヤでしたが、以前より仕入れていた養生テープでなんとか事足りました。

 

 

養生作業風景(2)

 

 

床養生が終わると、そこが資材置き場になり、加工場となります。

 

これで、ガンガンに作業開始です!

 

養生をしていることで傷つけたり汚したりせず、安心して作業することができます。

 

 

下(↓)写真の右上の方の小部屋は、今回の内装工事では何も予定がないことから、ビニール養生を天井から床まで垂らして、内装工事中の埃が入らない様にしています。

 

店舗改装工事 作業風景

 

 

 

約一週間、施工工事が終了し養生を外した現場画像。

↓    ↓        ↓

 

美容室 店舗改装工事終了写真

 

 

養生をしていると、最後の竣工クリーニングがすごく楽で早く終わるというメリット付です。

 

このようにして毎回店舗内装工事をさせて頂いていますが、「まず養生!」を合言葉に、今後も心地よい空間を引き渡せる様に心掛けたいと思います。

 

 

 

 

<番外編> 店舗や施設の台風対策「窓ガラス」の防災対策

因みに、今年(2020年9月)の台風10号に際しての対策として、弊社の別の工事現場ではこんな窓床養生を施しました。

 

店舗の大夫対策 ガラス面の養生

 

 

店舗や施設の台風対策として「窓ガラス」の防災対策が重要です。

 

《窓ガラスの防災対策〜2つのポイント》

 

●飛来物による衝撃からガラスを守る

 

●割れたガラスの破片から身を守る

 

※窓ガラスに養生テープを「※印」に貼ることで、ガラスの強度は上がります。

「飛散防止」もある程度は期待できます。

 

ただし、養生テープ以外の部分に飛来物が当たると簡単に割れます。

養生テープを貼るだけではなく、養生テープを貼った上にプラベニヤかダンボール等で(外側・内側)囲った方が飛散防止の点で有効です。

 

 

 

サッシュ全面が窓ガラスで、そこにプラベニヤを当てて養生テープでしっかりと養生しました。

 

床面タイル貼で既存のまま使用するのでしっかりとシート養生をしています。

 

 

その結果、何の被害もなく台風が通り過ぎて行ってくれました。(ホッ)

 

 

後は引渡しに向けてラストスパートです。

 

 

 

〈荒井 マモル〉

 

 

 

 

 

 

 

 

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