天神コア〜ソラリアステージへー岩田時計店様 店舗移転プロジェクト


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天神コア〜ソラリアステージへー岩田時計店様 店舗移転プロジェクト

20坪から15坪の狭小空間への店舗移転設計・施工

<新店舗>

岩田時計店

福岡市中央区天神二丁目11-2 ソラリアステージ M2F

2020年5月17日 OPEN

 

 

福岡市の中心部、天神エリアの老朽化した建物や施設を一新し、天神エリアのさらなる活性化を目指すために福岡市により発足した都市再開発プロジェクト、いわゆる「天神ビッグバン」。

2018年の夏頃、その都市再開発プロジェクト天神ビックバンの報道がなされ、天神コアに店舗を構える施主様からミッションを言い渡されました。

 

 

「報道で発表があった様に、ここ(天神コア)が閉まるから移転しないと…」

と、その後、紆余曲折を経て今回の物件(ソラリアステージM2F)が決まり現場確認へ。

 

 

 

数ヶ月後には下の様にボードが貼られました。

 

 

 

画像の様に完全スケルトン状態。

 

この時現場を見て一番の難題は、「大きな梁」とその下を通っている「配管」。

何故ならば、その「大きな梁」と「配管」の下にボードを貼って「天井」をつくることになりますから、天井高は2150㎜となり、一般男性の身長(170cm程度)の方でしたら、手を伸ばせば簡単に天井に届いてしまう様な高さです。

 

その圧迫感は否めません。

 

同時に天神コアの店舗では20坪でしたが、今回のソラリアステージの店舗は15坪!

 

5坪の狭小…

色々と詰め込まなくてはならないので、無駄のない設計を心がけていく事を頑張らないと商品陳列のアイテム数が減るばっかりになってしまいます。(プレッシャー💦)

 

因みに下の画像が完成後の画像です。

 

大きな梁の部分は天井が下がっていますが、陳列什器を置かず、動線通路部としてレイアウト、また、お客様が滞在する場所(応接セット箇所)は、天高が高い場所を選んでレイアウトされており、低天空間の圧迫感を極力減らすレイアウトにしました。

 

また、間接照明を入れて最奥の壁を明るく見せることで、店内の「奥行きを広げる」演出しました。

 

 

そして、まだまだ課題が、、、。。。

 

 

様々な条件が重なり、苦労した可動式陳列什器の仕様とデザイン

ソラリアステージのM2Fは、西鉄電車の乗降のための通り道になっているため、早朝と閉店後(営業時間外)に、通勤通学の人々でかなりの人通りがあるとの事。

 

何が問題かというと、店舗のシャッターが15坪の敷地内にあり、シャッターの外側は一般の通行客が通る通路となるため、店舗オープン時は、陳列什器をシャッターの外側にセッティングして、閉店後にシャッター内(狭い店内)へ取り込まないといけない、ということで必然的に「可動式什器」にしなくてはなりません。

 

店内は店内で、固定の陳列什器も配置して商品の「陳列アイテム数」を稼がないと「売上に直結する問題」ですし…どーしよー??ここは、私たち店舗デザイン・設計担当者にとって相当な悩みどころでした。

 

そんなこんなで、ラフプランは10案以上は考えました。

 

その中で、「デザイン的には良いけど、非現実的だなぁ~」とか「予算が合わない」と思うプランを「消去法」で削っていく作業を幾度と繰り返しました。

 

そして、F-PLANのレイアウトデザインをベースに、A-PLANのこの部分とC-PLANのこの部分、H-PLANのこれを組み合わせよう!

などといった作業を時間の許す限りやり尽くします。

 

 

その間、デベロッパーさんとの協議もあり、店舗ファサードに面する「吹き抜け部分」の什器の高さ規制があり、施設の規程が、施主側の希望(ご希望は1800㎜)より大幅に低い「什器の上端が1350㎜まで」と決められていることが発覚。

陳列什器が1800mmより低くなると当然商品アイテム数が少なくなる、という売上に直結した難題に施設側との押し問答になってしまい…

 

陳列商品アイテム数は売上に直結する課題です。

オーナー様も必死に「お店のこと」を訴え、私自身も身振り手振りでメジャーで説明したりして…。

 

結果、「1580㎜までOK」という例外中の例外で決着。(西日本鉄道様、ありがとうございました)

 

 

それが一番最初の店舗画像、右側の六角形の什器。

 

実はこの什器、合体型什器で周りの六角形は一つずつが単体(台形)でセンターのタワーの什器にドッキングさせています。

 

先ほどご説明した通り、店舗開店時にシャッターの中(店舗内)から、可動式のタワー什器をコロコロ出してきて設置し、その周りに台形の什器をドッキングさせてこのような形を作ってます。

 

単体は台形なのでどの什器が、どこにセットしても綺麗にハマる様に設計しています。

 

この什器の設計には形状をどんな形にするかなどは大きさを含め半年以上は悩みました。

 

 

形が決まってからは、今度は納め方を考えていきます。

どんな造り方をすれば綺麗に見えるか!

使い勝手が良いか!

そして、一番大事な安心安全な什器をつくれるか!

などなど、考えていきます。

 

下の手書きスケッチは、私が愛用しているiPadで「書いては消し、書いては消し」の繰り返しのほんの一部です。

 

 

 

 

店舗デザインの方向性〜若い世代を意識した新店舗デザイン要素と従来店舗デザイン要素の融合

天神コアの店舗の家具や什器は、「桜の木」の突板(つきいた)を使用していましたが、今回はソラリアステージに移転という事で「桜の木」よりも少し木目がハッキリしている〝タモ〟という突板を使用することにしました。

 

突板(つきいた)とは、木工用の表面化粧材。家具、ドア、床材(フローリング)などの表面に貼られている。大量に用いられる材木というのは外見はあまり良くないものが多いが、その表面に比較的木目の美しい突板を選んで貼ることで、まるで化粧のように視覚的印象を変えているわけである。

 

タモの特徴としては、『木目が美しく、粘りがあり、折れにくい』という特徴があり、よく家具の材料に使用されます。

その他、野球のバットやホッケーのスティックなど、スポーツ用品にも使われています。

 

 

今回は、店舗の出店場所がソラリアステージのエスカレーターサイドという事で、天神コアに比べ、行き交う人々の年齢層が若い方が多いのでは?と予想。

「落ち着きのある優しい桜の木」よりも、強く、わかりやすい木目柄、若い人でも受け容れやすいナチュラルでシンプル感を演出できる「タモ」をチョイスしました。

 

 

そして、今回の店舗カラーは、「タモの素材」を生かした木目のナチュラル色に、部分的に黒色を採り入れることで、老舗店特有のシックな路線とのバランスを目指しました。

 

また、エスカレーターを利用する方々のアイキャッチ効果を期待して、ポイントカラーでビビットなオレンジ色を採用し「無意識に目線を誘導」する設計を試みています。

 

このポイントで使用したオレンジ色は、今回の突板のナチュラル色とシックな黒色を、見事に中和して、狙い通り「偏った緊張感をほぐす効果」を発揮してくれました。

 

 

 

⤴︎こちらのサイン、元々天神コアの時のお店に設置していた看板で、以前高額な予算をかけて造ったもので再利用しました。

 

こういったサイン形状の事を象嵌(ぞうがん)サインといいますが、アクリルと鉄板をレーザーで隙間が無い様にくり抜いてつくります。

 

そしてアクリルのところだけが光ると美しく光ってくれます。

 

 

思いも寄らなかったコロナショック!

今回の工期は2020年2月下旬から3月末引渡し予定で進行しましたが、そう、新型コロナウィルス感染症の影響で工事途中に「緊急事態宣言」が発令され、ソラリアステージ自体が休業、閉館!

 

工事は滞りなく全て完了し、施主様への引渡しは予定通りにできたのですが、お店のOPENが予定通りできません!

苦しい状況。

「緊急事態宣言」が解除された5月17日に、華々しくというよりもひっそりとOPENした感じです。

 

スロースタートにはなりましたが、先日ソラリアの新店舗に顔を出すと、常連さんやら新規の電池交換のお客様やらで随分と賑わっていました。😃   

 

 

ソラリアステージM2Fは、西鉄天神駅直結でアクセスも抜群ですので、時計好きな方や店舗に興味を持たれた方は、天神に行かれた際に立ち寄って頂けるとオーナー様もきっと喜んでいただけます。

ぜひぜひ。

 

 

 

 

〈 荒井 マモル 〉

 

 

 

 

 

 

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